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胃捻転の検査方法|ネキシウムの作用機序

人間の消化系

胃捻転は、胃の以上回転や捻れてしまうことにより起こる、稀な病気です。
新生児や乳児に多く、回転する軸によって臓器軸胃捻転と腸間膜胃捻転に分けられます。
日本人に多いのは、腸間膜胃捻転です。
原因は、胃の靭帯の固定が弱いことです。
胃は靭帯、腸間膜、腹膜などにより固定されていますが、新生児や乳児はこの固定の力が弱いために捻転しやすいです。

合併症で多いのは、横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症、食道裂孔ヘルニア、遊走脾(ゆうそうひ)、無脾症(むひしょう)などです。

小児の場合は急性型よりも慢性型の症状が多く、食欲不振、嘔吐、吐き気、腹部膨満感、などが多く見られます。
ただし無症状で経過をたどることもあります。
食道裂孔ヘルシアを合併してしまうと、胸部痛や呼吸困難などの胸部の症状が多くなります。
検査方法は、胸部・腹部の単純X線や胃のX線造影検査、腹部CT検査などを行い、捻転の有無や程度を確認します。

慢性型の治療では、横隔膜や胃に異常がなければ、体位を工夫したり、一回にとる食事の量を減らす、排便や排ガスを促すなどの保存療法を行います。

急性の場合は完全閉塞してしまう危険があるので、胃管挿入もしくは開腹手術が必要になります。
手術では捻転を修正した後に、胃を腹壁や横隔膜に固定する胃固定を行います。
最近では腹腔鏡手術でも治療が可能になっています。

胃酸が多く出てしまう症状に対しては、ネキシウムが有効です。
ネキシウムは、胃酸の分泌を促すプロトポンプの働きを阻害することで、胃酸が分泌されてしまうのを防ぎます。
ネキシウムにより、ほぼ完全に胃酸の分泌を抑えることが可能とされています。
逆流性食道炎や胃酸過多の治療にも使われている薬です。